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こんなにも格差が!? 法人自動車保険の見積もりで相場を出してみた。

車の法人自動車保険の相場価格が知りたい。しかし、全ての保険会社は法人自動車保険についての問い合わせが電話対応のみで、ネットで検索しても価格が出てきません。
弊社で平成20年ものの日産エルグランドを購入する機会があったので、この車を元に電話で法人自動車保険のおおよその相場感を調べてみました。

1. 電話見積もりで必要な情報

車検証があれば十分なのですが、購入手続き中で車検証が手元にない場合は、以下の情報が必須です。括弧内は今回の見積もりに使った情報です。

  • 会社の住所
  • 車両型式(CBA-ME51)
  • 初年度登録日(平成20年6月)
  • 被保険者名(合同会社エクバタナ)
  • 運転者の年齢(30歳以上)
  • 購入価格(110万円)
  • 予想年間走行距離(1万キロ未満:チューリッヒの問い合わせで必要)
  • 保険中断証明書の有無(今回は新規購入のため無しとした)

2. 見積もりのために定めた条件

見積もりの条件は以下の条件でそろえました。

対人賠償保険:無制限
対物賠償保険:無制限
人身傷害保険:3000万円
搭乗者傷害保険:1000万円
車両保険(*ワイドカバー型):110万円

*当て逃げ、自爆事故にも対応している種類。それらに対応していない「限定カバー型」という選択肢もある。

本記事では自動セットの特約、任意特約については触れません。

3. 見積もり結果

・チューリッヒ

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円
車両保険 110万円(免責1回目7万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥108,860

・ソニー損保

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円
車両保険 110万円(免責1回目5万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥154,220

・楽天損保(代理店契約のみ)

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円
車両保険 110万円(免責1回目0万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥235,440

・AIG損保

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円
車両保険 110万円(免責1回目5万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥173,940

・あいおいニッセイ同和損保(つくば支社)

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円
車両保険 110万円(免責1回目5万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥179,700

・東京海上日動(年齢設定は26歳以上のみ)

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円(日数払い、1日入院1万円、通院が5000円)
車両保険 110万円(免責1回目5万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥202,900

・損保ジャパン日本興亜損保

対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
人身傷害保険 3,000万円
搭乗者傷害保険 1,000万円
車両保険 110万円(免責1回目5万円、2回目から10万円)
合計(1年間支払額) ¥185,420

セコム損保は車体番号、ナンバープレートの番号も必須で、現時点で問い合わせることができませんでした。また、三井住友海上は保険の窓口からの紹介でないと見積もってもらえませんでした。

4. その他

車両保険は各保険会社によって免責額に違いが見られました。

法人自動車保険の場合は1人以上がゴールド免許だとしてもブルー免許扱いになり、新規加入の場合は6等級からのスタートになるということがわかりました。

保険会社は法人自動車保険を自社では扱わず、代理店に任せているパターンが多いという意外なこともわかりました。

5. まとめ

保険会社各社の法人自動車保険の値段にかなり大きな幅があることがわかりました。自動セットと任意セットの特約を考慮にいれず見積もりをとった結果は、チューリッヒが一番安いという結果になりました。

保険会社によって、法人自動車保険に付けられる自動セットの特約と任意セットの特約の違いがあります。当記事を参考に吟味しながら、ご自分の満足できる保険会社を探してみてください。