2023年10月28日板金取材

車を法人で購入・所有し、自動車保険を個人で契約した場合のメリット

車を法人で購入・所有し、自動車保険を個人で契約することは可能ですが、その場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか。本記事では、そのメリットについて解説します。

法人向け自動車保険とは

法人向け自動車保険は、会社が業務上使用する車の交通事故などのリスクに備えるために加入する保険です。

具体例

例えば、ある会社が10台以上の車を所有している場合、法人向け自動車保険に加入することができます。この場合、フリート契約を結ぶことで、保険料が割安になるため、コスト削減につながります。また、法人向け自動車保険には、業務上の事故に対する補償が含まれるため、会社のリスクマネジメントにも役立ちます。

個人で自動車保険を契約するメリット

保険料が安くなる場合がある

保険商品の種類が多く、特約も付けられる場合がある

具体例

例えば、ある個人が自動車を所有している場合、個人で自動車保険を契約することができます。この場合、法人向け自動車保険よりも保険料が安くなる場合があります。また、個人で自動車保険を契約する場合、保険商品の種類が多く、特約も付けられるため、自分に合った保険を選ぶことができます。

個人契約と法人契約で車両保険の課税・非課税が変わる？

契約形態	課税・非課税
個人契約	課税されない
法人契約	課税される

自動車保険には個人契約と法人契約があり、それぞれ課税・非課税の扱いが異なります。個人契約の場合は課税されないため、保険金を受け取った場合には税金がかかりません。一方、法人契約の場合は課税されるため、保険金を受け取った場合には所得税がかかる可能性があります。

自動車保険は「個人から法人」「法人から個人」に切り替えできる？

個人から法人・・・可能
法人から個人・・・条件クリアで可能

下記の2つをクリアすると、法人契約から個人契約への名義変更や等級継承が可能となります。

・ノンフリート契約である

　法人の所有・使用する車が9台以下であること

・代表が法人を解散して、個人事業主として事業継承をする

　＜手順＞

　①自動車保険の記名被保険者として登録している法人を解散する

　②代表取締役が個人事業主として、同じ事業を引き継ぐ

　③記名被保険者を法人から②の個人事業主に変更する

　④加入している保険会社に必要書類を提出する

車を法人で購入・所有し、自動車保険を個人で契約すると、支払った保険金は経費計上できる？

車を法人で購入・所有し、自動車保険を個人で契約する場合、支払った保険金は経費計上が可能です。一般的に、法人名義（会社名義）の車は経費として計上することができます。車にかかる「ガソリン代」「自動車保険料」「自動車税」「ETC料金」「車検費用」などの諸費用も経費計上が可能です。

車を法人で購入・所有し、自動車保険を個人で契約した時、受取金は課税対象ですか？

自動車保険（任意保険）で保険金を受け取った場合、課税対象になるかどうかは、保険金の種類によって異なります。

自動車保険で支払われる損害賠償保険金や医療保険金は、原則として非課税となります。しかし、傷害保険によって支払われる死亡保険金は、相続税、贈与税、所得税のいずれかの課税対象となります。

具体的には、保険料を被保険者（亡くなった方）が負担し、相続人が保険金を受け取った場合は相続税がかかり、第三者が保険料を負担していた場合は、保険金を受け取った人に贈与税がかかります。

また、保険料を負担していた人自身が保険金を受け取った場合は、一時所得として所得税がかかります。