元々はタバコに火をつけるために使われていたシガーソケットですが、今ではもっぱら車内での電気供給のために用いられていることをご存知でしょうか。
とりわけ本格的なパソコンの充電にも利用できることから、シガーソケットを使った関連製品は今現在も数多く販売されています。
こちらの記事ではそんなシガーソケットを使って車内でパソコンを充電する方法の解説と、おすすめ商品の紹介を行います。
パソコンの充電に困ることが多いのならば、この機会にシガーソケットを使った便利な充電アイテムをチェックしてみてください。
もくじ
1. 車内で充電を行う方法・注意点とは
車内での充電はシガーソケットさえあれば気軽に行うことができますが、そこにはいくつかのポイントや注意点も存在します。
基本的な充電方法を理解して便利な機能を知っておくことは、日常的に車内でパソコンやタブレットを利用するきっかけになるでしょう。
まずは以下からシガーソケットを使った充電方法の概要を確認して、どんなメリットがあるのかを把握しておくことがおすすめです。
・シガーソケットを使った充電方法
シガーソケットにはタバコに火をつけるシガーライターが装備されているものでしたが、利用者の減少に伴って現在は車から電気を受け取るコンセントが代わりにつけられています。
車の中にV(ボルト)やW(ワット)の表記がある場合、そこが電源を供給するシガーソケットになっているはずです。
シガーソケット単体では何もできませんが、専用の「カーチャージャー」を利用することで、電化製品を気軽に充電できるようになります。
多くのカーチャージャーがシガーソケットに差し込むだけで機能するため、該当する商品を購入すればそれだけで車内に充電機能を搭載することが可能です。
主にUSB差込口がカーチャージャーには採用されているため、接続コネクタを合わせればパソコンだけでなくスマホやタブレットの充電にも対応しているのも特徴です。
簡単に導入できるかつ汎用性が高いので、普段から車を利用する人はシガーソケットの有効利用がおすすめされます。
・Power Deliveryによるスピーディな充電
近年はスピーディな電気供給を実現する「Power Delivery」が広まっていて、対応機器を利用することで車内でも十分な速度による充電が可能となっています。
Power Delivery(PD)とは、USBを使った急速充電における国際標準規格を採用していることを意味し、素早くかつ安全性の高い充電を提供する媒体を指します。
急速な広まりを見せている「USB Type-C」に対応したことも魅力で、専用アダプタを使わずにさまざまな対応機器を充電できる互換性の高さが特徴です。
ホスト側もデバイス側も区別なく統一された規格で使用できることから、1本のケーブルだけで各種電子機器の充電が行えます。
Power Delivery3.0は最大100Wの電力供給が可能であり、数十Wが求められるノートパソコンにも対応済み。
USB Type-Cの充電機能を強化するシステムなので、Power Deliveryの有無が車での充電には重要なポイントになるでしょう。
最新のバージョンであるPower Delivery3.0は過去の2.0と比較すると、ロールスワップ機能の高速化が見られます。
ロールスワップとは電力の出力と入力を切り替える機能のことで、ここが強化されたことでよりスムーズかつ安全性の高い充電が実現されました。
データ破損などのリスクが低減されたことから、カーチャージャーを使う価値はさらに高まっていると考えられます。
・購入時の注意点
シガーソケットを使って車内で充電を行う場合、以下の点を意識して購入を行うことがおすすめです。
- Power Deliveryに対応しているか
- 充電予定の規格に合っているか
- 最大ワット数の確認(20W以下ではパソコンの充電ができない)
これらを把握しつつ、自分の環境に合っている商品を選べれば、快適な状態で車内での充電を始めることが可能です。
シガーソケットで利用できるカーチャージャーの商品数は豊富なので、事前にこの3点を主軸にしてアイテムを絞り込み、充電のための機器を選んでみるといいでしょう。 以下では特におすすめの製品をまとめていますので、車でのパソコン充電を行う予定の人は参考にしてみてください。
2. おすすめのシガーソケット充電器5選!
・YOJOCK 白 YJ-SC066
Power Delivery対応の急速充電と、コンパクトなスタイルが特徴の充電器です。
2ポート対応なためパソコンと同時にスマホやタブレットを充電することもできるので、複数の機器を取り扱う際におすすめのアイテムとなっています。
最大30Wと余裕のある設計のため、PDによるスマートな充電が可能。
MacBookやiPhoneなどの各種Apple製品への充電はもちろん、Android端末にも対応しているので、使いやすさは抜群です。
・Anker PowerDrive Speed+2-1 PD & 1 PowerIQ 2.0
Power Deliveryを利用したUSB Type-Cへのスピード充電に加えて、Anker独自の多重保護システムが搭載されている機器です。
独自技術のPowerIQ2.0によって従来のUSB機器に対しても、フルスピードでの充電が実現します。
PD(Power Delivery)対応機器と合わせて、古いデバイスも充電したいという場合には、魅力的な商品となるでしょう。
見た目も洗練されたデザインが採用されているので、充電器にありがちな無骨さが感じられません。 車内に溶け込みつつ、使いやすさを追求した人間工学に基づいた設計が特徴なので、普段からスマートに利用できるでしょう。
・AUKEY カーチャージャー 39W USB Type-C PD搭載 + USB-A AiPower
Power Delivery2.0に対応済みの製品であり、総電力も39Wとパソコン充電が可能な値を示しています。
回路保護システムが働いていて、過電圧や過電流、過熱などのリスクを未然に防いでくれるのが特徴。
なるべく長期間PD製品を使い続けたい人にとっては、その安全性が魅力となるでしょう。
接続された端末が対応している入力電流を自動検知するAiPower技術のおかげで、最適の出力が常に選択されます。
USB Type-CにプラスしてUSB-Aも付いているので、対応機器を同時に充電することも可能です。
・Baseus USB/Type-C 2ポート 5A/30W
最新のPower Delivery3.0に対応しつつ、30Wのフルスピード充電が可能となっている機器です。
クレジットカード以下のサイズと、アルミ合金製のボディが特徴で、傷つきにくさと放熱性に優れています。
さらにLEDライトも搭載されているため、夜間でも簡単に差込口の位置を確認可能です。
夜に車内でパソコンを充電する機会が多いのなら、こちらの商品が小さなストレスを緩和してくれます。
CE、FCC&RoHS認定を受けている安全性の高さも、カーチャージャーとして優秀な証です。 安全とPDによる速度の両面が充実していることは、使い続ける理由になるでしょう。
・LinkOn 63Wカーチャージャー
Power Delivery3.0に対応したスピード充電に、合計で63Wにもなるパワフルな設計が特徴のカーチャージャー。
USB Type-Cの出力が最大45Wに設定されているので、パソコンやゲーム機器にもしっかりと対応してくれます。
パワフルな充電スタイルを維持しつつ、最大18WのUSB-A出力に対応しているため、2つのデバイスを同時充電可能です。 仕事ではもちろん、車を使っての旅行のときなどにも活躍が見込めることから、さまざまな場面で便利に扱えるでしょう。
・F295 DC パワープラグ PD+A 33W
ノートパソコンは充電できませんが、USB Type-A, Type-Cの充電器としてコスパがなかなか高いので紹介します。ドンキホーテでも売っています。
搭載されているポートは以下の通り。
・Type-Aポート 最大15W(5V/3.0A出力)
・Type-Cポート 最大18W
スマートフォン(iPhone, Xperia, AQUOSの急速充電に対応)、
タブレット、モバイルバッテリーの同時充電が可能です。
インジケーター機能で各ポートが
・充電中はLEDが 「赤」
・充電が完了するとLEDが 「ブルー」
で光ります。
Type-Aポート(ユニバーサルUSBポート)搭載で、挿し間違いのない便利な設計になっています。スマートフォン(iPhone, Xperia, AQUOSの急速充電に対応)、タブレット、モバイルバッテリーの同時充電が可能です。
3. まとめ
Power Deliveryをはじめとしたさまざまな最新技術によって、車内での充電は実用レベルになってきています。
普段から車で移動していて、かつデバイスの充電が必要となる機会が多いのなら、シガーソケットを使ったカーチャージャーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
パソコンの充電も問題なく行えるので、仕事の効率化や時短に貢献してくれます。 車をひとつの充電器として扱えるように、おすすめのアイテムを参考に気になる充電器を導入してみてください。